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2007日(金)~22日(金)

伊砂利彦 
 渋谷和子
10:00~18:00 (入館料:大人300円、学生200円)
会場:染・清流館
〒604-8156 京都市中京区室町通錦小路上る山伏町 550-1
TEL 03-5524-0071
 
 
 
 
 型染の技法は多様であるが、伊砂利彦さん、渋谷和子さんは、渋紙を用いて型をつくり、糊で防染して染める一枚型を基本とする。この伝統的技法は、一枚の紙に刀で穴を開けるという制約の故に独特の線と形があらわれる。
しかしふたりの作品の持ち味は異なり、伊砂さんは減算的であり、渋谷さんは加算的である。なぜなら、伊砂さんは白と 黒と単色によるモノクローム作品をつくるが、渋谷さんは多様な色彩によって華やかな装飾世界を形成するからである。
このように方向は異なるが、共にデッサン力は抜群であり、かくして伊砂作品には彼が熱愛する現代音楽の鋭い リズムが、渋谷作品にはサンクロニスム(色彩交響楽)の豊かなハーモニーがあふれる。 
 木村重信(染・清流館 館長)


伊砂利彦 ISA Toshihiko

1924年  京都に生まれる
1945年 京都市立絵画専門学校図案科卒業
1953年 新匠会初入選(以後2006年まで連続出品)
1959年  新匠会会員となる
1985年  第40回新匠会展 四曲屏風「 」記念大賞
1987年  「伊砂利彦作品集」出版
1988年  京都市芸術文化協会賞
1989年  京都府文化功労賞 京都美術文化賞
沖縄県立芸術大学教授(1995年まで)
1990年  フランス政府より芸術文化勲章・シュバリエ章受賞
1992年  京都市文化功労者
1999年  個展(パリ、シャルトルノフランス)
2005年  東京国立近代美術館主催「伊砂利彦展」工芸館
2006年 京都迎賓館に作品採択
   
[現在]  新匠工芸会代表
京都市芸術文化協会副理事長
沖縄県立芸術大学客員教授 


渋谷和子 SHIBUYA Kazuko

1932年  京都に生まれる
1957年  京都市立美術大学工芸科染織専攻科修了
1964年  日展特選北斗賞受賞
1971年  染織の新世代展 京都国立近代美術館
1980年  ファイバーアズアート展 マニラメトロポリタン美術館
1983年  京の染現代作家12人展 京都市美術館
現代日本の工芸-その歩みと展開 福井県立美術館
1990年  '90美術選抜展 京都市美術館(92、93、94年)
1991年  染・清流展出品(以後14回連続出品)
1992年  京都の美術 昨日・きょう・明日 京都市美術館
1993年  京都府あけぽの賞
1994年  現代の染展 国立国際美術館・大阪
1996年  日本の染織・テキスタイル展 目黒区美術館 東京
1998年  京都美術文化賞
2001年  京都の工芸1945-2000 国立近代美術館 京都・東京
2003年  京都市芸術功労賞
   
[現在] 大阪成躁大学造形学部非常勤講師

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